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「山形」酒類GI指定 酒質や醸造技術評価

山形県産の清酒の数々。今後は条件を満たすとGIロゴマークを表示できる

 国税庁は16日、酒類の産地名を地域ブランドとして保護する地理的表示(GI)制度に清酒の「山形」を指定した。酒類のGI指定は国内8例目で東北では初めて。山形県内の水で仕込んだ高い酒質や、醸造技術の向上に向けた取り組みなどを評価した。
 「山形」の特徴は、鉄分の少ない軟水の仕込み水と、冬の厳寒期の低温長期発酵で生み出される、やわらかくて透明感のある酒質。国産米や、県内で採水した水などを原料とし、県内で製造、貯蔵、容器詰めをすることが表示の条件になる。糖類は使用できない。
 山形県酒造組合は2014年7月、指定を要望した。国税庁は、第三者に意見を募集した後、水や気候などの地域特性や、県工業技術センターと県酒造組合が中心になった人材育成、技術向上の取り組み状況について検討。山形ブランドが確立されていると認めた。
 県酒造組合は県内の全51酒蔵が加盟している。現在、英語表記を配したオリジナルのGIロゴマークを作成中。今後は審査会を年数回開き、条件を満たした商品から随時、マークを表示していく計画だ。
 県産清酒の15年の輸出量は、約36万リットルで東北トップ。県酒造組合の鈴木啓市常務理事は「国に認められたブランド力を生かし、国内の販売はもちろん、輸出にも弾みをつけたい。酒蔵や県と連携して品質の向上にも努力していく」と述べた。

[地理的表示制度]気候風土など地域の特色を生かした酒類のブランドを守る仕組み。国税庁の表示基準に基づいて指定されたブランド名は、知的財産として保護される。模倣品の生産者が国の命令に反して名称の不正使用をやめない場合には、罰則を科す。


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2016年12月16日金曜日


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