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<震災孤児後見人横領>被告に懲役10年求刑

 未成年後見人の立場を悪用し、東日本大震災で両親を亡くした10代のおいから現金計約6810万円を着服したとして、業務上横領罪などに問われた飲食店経営島吉宏被告(41)=石巻市大橋1丁目=の論告求刑公判が16日、仙台地裁であり、検察側は懲役10年を求刑した。
 検察側は「震災孤児に寄せられた善意を踏みにじり、犯行は極めて悪質だ。後見人制度に対する信頼も根底から失われかねない。金はブランド品の購入に充てるなど動機は利欲的だ」と指摘した。弁護側は「被告に犯罪の認識はなかった」と無罪を主張した。
 小池健治裁判長は「私の将来のため、母は命と引き換えにお金を残してくれた。勝手に使われ、決して許せない」とする被害者の陳述書を読み上げた。
 起訴状によると、被告は2011年8月〜14年11月、おいの口座に振り込まれた両親の死亡保険金など計約6690万円を払い戻すなどしたとされる。11年4月には、おいの母親に当たる姉が震災で亡くなったのに、銀行に「入院中のため代理で来た」とうそを言い、現金計約120万円を引き出したとされる。


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2016年12月17日土曜日


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