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蒲生干潟防潮堤 公聴会で批判相次ぐ

 仙台市宮城野区の七北田川河口から蒲生干潟にかけて宮城県が建設を計画する防潮堤(長さ1382メートル、海抜7.2メートル)について、建設用地の収用が妥当かどうかを判断するための公聴会が16日、同区の県仙台高等技術専門校で開かれた。
 東日本大震災で被災した自宅跡が建設予定地となっている多賀城市の無職笹谷由夫さん(70)が、公述人として計画変更を訴えた。
 笹谷さんは津波で息子2人を失い、観音像や集会所などを跡地に建てた。「多くの人が訪れる場になっている。現状のまま残してほしい」と述べた。
 自然保護団体「蒲生を守る会」のメンバーらは、各地の復旧復興工事が貴重な自然を破壊していると指摘。「防潮堤ありきの発想が問題」と批判した。
 県の担当者は「安全安心のため防潮堤は必要」と計画変更には応じない姿勢を強調。「防潮堤ののり面を現地の土で覆い、環境に配慮する」と理解を求めた。
 公聴会は東北地方整備局が開催。公聴会や第三者の意見聴取を踏まえ、県が土地を収用する公益性がある事業かどうか認定する。


2016年12月17日土曜日


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