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<C−HR>岩手県南に企業進出相次ぐ

 トヨタ自動車東日本岩手工場(岩手県金ケ崎町)が立地する岩手県南部で、県外の自動車関連企業の進出や工場増設が相次いでいる。県によると、本年度決まったのは12社。16日に「ラインオフ式」があった新型の小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「C−HR」の生産が始まっただけでなく、今後も別車種の生産移管が見込まれているためだ。完成車生産のさらなる拠点化に関係者の期待は高まる。
 「世界戦略のSUV」と掲げるC−HRは受注が好調。岩手工場長の佐野俊一常務執行役員は「生産現場にとって多くの引き合いはうれしい。東北の取引先と一緒に造った東北製の車。一台でも多く生産することが東日本大震災からの復興につながる」と話した。
 小型ハイブリッド車(HV)「アクア」なども手掛ける岩手工場は、年間の生産台数が30万台に達する。C−HRの生産開始で「コンパクトカーの生産拠点」と位置付ける東北の拠点化は進む。
 本年度、進出や工場増設が決まった12社は北上市から一関市までの県南に集中している。工場の新増設の動きは、アクアの生産が岩手工場に決まり、約15社の進出、増設が相次いだ2009〜10年度の規模に匹敵する。
 岩手工場では、別車種の生産を岩手工場に移管する計画も浮上しており、関連企業の進出、増設はさらに加速する可能性がある。
 自動車部品製造などの金剛製作所(愛知県豊田市)は、奥州市に東北初の工場を新設する。17年春に着工し、年内の完成を目指す。近藤正勝社長は「拠点化が進む東北で取引を拡大するとともに、周辺企業とのつながりも強めたい」と新たな事業展開を見据える。
 県は県南市町と連携し、愛知県など東海地方で岩手進出の利点を売り込む。県自動車産業振興課の瀬川浩昭課長は「自動車産業は裾野が広い。生産する車種が増えれば、地元企業の参入機会が増え、波及効果が大きい」と説明する。


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2016年12月17日土曜日


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