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シンガポールから被災者へ ぬくもり届けます

シンガポールから届いた編み物と神坂さん

 冬を温かく過ごしてもらおうと、東日本大震災の被災地で仮設住宅に暮らす人たちに贈る編み物が、今年もシンガポールから届いた。今年で6回目。仲介役を務める名取市の女性は「発生から5年を過ぎた今なお、被災地を思う人たちの存在に勇気づけられる」と感謝する。編み物は今月下旬までに県内の被災者に配られる。

 編み物を受け取ったのは、名取市のコピーライター神坂礼子さん(58)。
 届いた編み物は帽子やマフラー、ストールなど100点。いずれも現地のニット教室講師や看護師、主婦ら女性による手編みの作品だ。
 神坂さんは震災後、シンガポールにいる知人から「被災地の人が温かく過ごせるよう、編み物を贈りたいという人たちがいる」と相談を受け、現地と被災地の仲介役を担うことを決めた。以来、編み物は毎年、冬本番を前に神坂さん宛てに送られてくるようになった。
 神坂さんは石巻市や南三陸町などで被災者対象のお茶会の世話役をしてきた。現地から送られてきた編み物は、お茶会などで被災者に届けてきた。
 今年は石巻市の仮設住宅や名取市のみなし仮設に住む被災者に24日までに配る予定。神坂さんは「国内では震災の記憶の風化が進む中、海外から今も被災地に思いを寄せてくれる人たちに感謝したい」と話す。
 神坂さんは編み物を身に着けた被災者の写真などを同封した報告書を知人に送るなどして、今後も被災地とシンガポールをつなぐ活動を続ける。


2016年12月18日日曜日


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