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<里浜写景>球音帰ってきた海辺の球場

海沿いに並ぶ野球場。5年7カ月ぶりに利用が始まったグラウンドの周りでは大勢の人が試合を見守っていた
復旧が進む仙台市の海岸線で再開を果たした野球場=10月30日、仙台市宮城野区の蒲生地区

 海辺のグラウンドに球音が帰ってきた。東日本大震災で被災し、使用不能となっていた仙台市宮城野区蒲生の海岸公園野球場。6面のうち2面の復旧工事が終わり、10月からプレーボールの声が響く。
 上空からカメラを向けると、子どもたちが元気にボールを追い掛けていた。復旧を急ぐ残る4面には工事関係の車両が並ぶ。
 「避難の丘」は一段せり上がっているように見えた。丘に立てば、グラウンドを見渡せる。いざという時は津波から命を守ってくれる。
 地元の少年野球チーム「荒浜ビックウェーブ」でコーチを務める平山和幸さん(36)は「自分が子どものころもプレーした思い出の場所。復活を心待ちにしていた」と目を細める。
 グラウンド全面の利用再開は2017年度中になるという。再生途上の海岸線に、かつてのにぎわいが戻る日が待ち遠しい。(文と写真 写真部・鹿野智裕)

[メモ]海岸公園野球場は震災後、がれき置き場となった。仙台市は2014年11月に復旧工事を開始。先行して利用が再開された2面は少年野球やソフトボール用。南側に整備された「避難の丘」は海抜10メートル。緊急時は利用者や住民約1000人を収容できる。


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2016年12月18日日曜日


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