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<高円宮杯U−18>強さ生んだハングリー精神

広島ユースとのPK戦を制して初優勝を決め、喜び合う青森山田高イレブン=さいたま市の埼玉スタジアム2002

 17日にさいたま市の埼玉スタジアム2002であったサッカーの高円宮杯U−18(18歳以下)チャンピオンシップで、プレミアリーグ東地区王者の青森山田高が、PK戦の末に同西地区1位の広島ユースを破り、初優勝を飾った。
 「Jクラブのユースに押されながらも、全国高体連代表として戦えた。価値ある優勝だ」。青森山田高の黒田剛監督(46)は胸を張った。
 2011年に始まったチャンピオンシップは、初代王者の広島を筆頭にJクラブのユースが主に覇権を争ってきた。青森山田高は今季、東地区で清水、大宮などのユースを下して初優勝。11日に東京であったFC東京ユースとの最終節では体を張った守備で奮闘し、1−0で勝利した。
 同校は部員164人を抱える大所帯。J1仙台のジュニアユースなど、実力のある中学生がサッカー留学で入学。さらにJ1鹿島で活躍するOBの柴崎岳選手のように、中高一貫教育で力を付けてきた選手も在籍する。3年生ではGK広末陸選手がJ1のFC東京、MF高橋壱晟選手がJ2千葉への入団が内定している。
 強さの源は選手層の厚さだけに限らない。サッカー部はピッチ外での活動に重きを置き、部員は日常の学校生活での髪形、制服の着こなしで乱れがあれば、厳しく指導を受ける。
 寮では食事の支度、洗濯、部屋の掃除など、全て選手が責任を持って当たる。黒田監督は「ハングリー精神を培える。(何でも)自然にできる強さが身に付く」と狙いを語る。
 チャンピオンシップでフル出場を果たしたMF郷家友太選手(2年)は仙台ジュニアユース出身。高校入学前に多賀城市の親元を離れた。「人間的に成長できた。やりたくないことを率先してやれば、日本一に近づくと信じている」と話す。
 11日のFC東京ユース戦の試合中、更衣室からスパイク11足などが何者かに持ち去られた。「地区優勝に水を差された」と選手たちはショックを受けたが、この話を聞いた鹿島の柴崎選手と同じくOBの櫛引政敏選手がメーカーを通して新品を贈ってきた。
 黒田監督は「(寄贈品は)新しいモデルだったり、数が増えたりして選手にはラッキーだった」と前向きに捉え、郷家選手も「モチベーションが上がった」と先輩の好意に感謝した。


2016年12月18日日曜日


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