岩手のニュース

めくる二十四節気 巡る暮らし戻って

季節の風物詩を描いた「いわて暮らしの季節暦2017」
三上亜希子さん

 台風10号豪雨で被災した岩手県岩泉町を支援しようと、岩手の季節の風物詩を描いたカレンダー「いわて暮らしの季節暦2017」が販売されている。イラストを手掛けたのは、同町釜津田の農業三上亜希子さん(43)。二十四節気ごとにめくる暦で、収益の一部が同町に寄付される。三上さんは「自然と共生する穏やかな暮らしが戻るよう力を貸してほしい」と話す。
 埼玉県出身の三上さんは学生時代に訪れた同町の豊かな自然が気に入り、1999年に1人で移り住んだ。短角牛の繁殖と農林業を営む男性との結婚を機に、農村生活の驚きや感動をイラスト入りで紹介するブログ「農家の嫁の事件簿」を開設している。
 季節暦は盛岡市の川口印刷工業が三上さんにイラストを依頼し、2013年版から販売を続ける。17年版は16年冬至(今月21日)〜17年冬至(12月22日)の計25枚で構成した。
 一枚一枚に初夏の伝統行事チャグチャグ馬コ、三陸沿岸のアワビの口開けなど、二十四節気に合わせた岩手県の風物詩が温かいタッチで描かれている。清明(4月4日)では、採れたてのワカメを袋詰めしてお裾分けする同町小本(おもと)地区の風習が登場する。
 台風10号豪雨で三上さんの自宅や牛舎に被害はなかったが、多くの農業仲間が被災した。三上さんは「自然と生きる岩泉での生活がイラストの下支えになった。穏やかな暮らしが戻るよう、収益は住民で整備した生活道路や橋の修繕に役立ててもらえたらうれしい」と話す。
 1部1500円。岩手県内の主な書店で販売しているほか、川口印刷工業のインターネット販売サイト「彼是堂(あれこれどう)」でも注文できる。連絡先は彼是堂019(632)2211。


2016年12月18日日曜日


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