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<山形知事選>自共反発 安全策を選択

 【解説】「県民党」を掲げる吉村美栄子氏が取り得る政党との関係の選択肢は二つ。全政党に推薦を要請するか、どの政党にも出さないかのどちらかだ。
 今回、吉村氏の陣営の方針が一転したのは、3選後のスムーズな議会運営の視点で見た場合、どちらが得策なのか見方が大きく揺れ動いたからだ。
 県議会(定数44)で31議席を有する最大会派の自民党は、独自候補擁立を断念した後も、吉村氏と対決する姿勢を崩していない。
 当初は推薦を要請することで自民党が前回同様「自主投票」を決めれば、党の縛りがなくなり、吉村氏支持に回る自民党県議が増えるとの期待があった。
 しかし、自民党の動向を注視した結果、推薦を要請して知事選の態度決定を迫ることは、「自民党に対する挑発」と解釈される可能性があると判断。推薦要請が、双方の関係をむしろ悪化させかねないという結論に至った。
 「自民党に推薦を要請した場合、対立候補擁立も検討する」という共産党からの強烈なけん制も、方針転換の大きな要因となった。可能性が低い自民党県議からの支持拡大を狙うより、初当選時から吉村氏を支援してきた共産党との関係悪化を避けたいとの計算も働いた。
 「そもそも政党からの推薦がバラバラになるなら、(政党色が出てしまって)県民党と言えなくなる」と、ここへ来て陣営幹部の1人は本音を漏らす。
 政党推薦を要請しても県政運営の安定が見込めない現状では、あえて推薦要請をしない方が、県民党の名に傷が付かないという消極的な選択をしたと言えそうだ。(山形総局・宮崎伸一)


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2016年12月18日日曜日


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