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<原発事故>休校5校の校歌 大合唱

休校する高校の校歌を合唱する生徒たち

 東京電力福島第1原発事故のため本年度限りで休校となる福島県双葉郡の県立高5校にエールを送ろうと、県内の高校生約370人が18日、オーケストラの演奏と合唱で、5校の校歌をいわき芸術文化交流館アリオス(いわき市)の大ホールに響かせた。
 休校となるのは浪江、浪江高津島校、双葉、双葉翔陽、富岡。校歌の合唱は県高校総合文化祭活動優秀校公演の特別企画で、浪江高と津島校は同じ校歌のため、4曲を披露した。
 郡山市の4校100人で編成する管弦楽団の演奏に合わせ、郡山市といわき市にある13校の合唱部員ら235人と、5校の生徒が高らかに歌い上げた。それぞれの校歌の前には、高校の歴史が紹介され、在校生代表が「休校は悔しいが、母校に誇りを持って歩み続ける」「卒業までの残された日々を大切にしたい」などとメッセージを発表した。
 浪江高津島校3年の大山美奈子さん(17)は「同じ高校生のみんなが校歌を歌ってくれ、うれしかった。在校生は12人だけなので、大勢の歌声は迫力があって、感動した」と話した。
 双葉高の卒業生で、同校の校長、富岡高の教頭を務めた松本貞男さん(69)は客席で校歌を聞き、「福島の高校生が一つになって5校に思いを寄せてくれた。素晴らしい歌声で涙が出てきた」と語った。
 今回の企画に合わせ、相馬高や福島高など5校の新聞部が、休校する5校の生徒や卒業生らに校歌への思いなどを取材した新聞6万5000部を発行。会場で配ったほか、県内の全高校生に届ける。


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2016年12月19日月曜日


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