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<内部告発漏えい>所長「黒塗りしていない」

 法相に託した内部告発は、告発者名も所属も上司に筒抜けだった−。更生保護施設「宮城東華会」(仙台市太白区)の男性幹部職員が上司の行為を内部告発した請願書を、監督官庁の仙台保護観察所(青葉区)が告発者の了解を得ずに実名のまま施設の運営法人に提供した問題は、守秘義務に対する国家公務員の認識の甘さを浮き彫りにした。

 仙台保護観察所の吉田千枝子所長との主なやりとりは次の通り。
 −宮城東華会の男性幹部職員が昨年10月、法相に宛てた請願書の取り扱いは。
 「監督官庁の当観察所に回付され、すぐに法人の鈴木昭一郎理事長にコピーを渡した。黒塗りなどはしていない。施設長に文書を渡したことは理事長としていかがな判断かと思うが、結果として私に責任がある」
 −運営法人に渡した理由は。
 「職場環境を整えるには、文書の内容は必要な情報だと思った。請願書は3通あった。黒塗りなどをすると、誰が何を言っているのか分からなくなると判断した」
 −本来はどう取り扱うべきだと考えるか。
 「口頭で請願書の内容だけを伝えたり、名前を消したりして通報者が分からないようにした方が良かった。当時は認識が不十分だった。文書をそのまま渡したのは問題だった」
 −内部告発した幹部職員の信頼を裏切ったのでは。
 「当時は『内部告発』ではなく、施設内のトラブルを国に直接訴えたのだと思った。施設長に情報が漏れてしまい、幹部職員に対して大変申し訳ない。(国家公務員法の)守秘義務違反に当たるとすれば私の責任だ」


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2016年12月20日火曜日


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