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三陸1300年歴史ロマン上演へ練習に熱

「海の古道」の上演に向けて稽古に熱が入る出演者たち

 郷土芸能を通して宮城県気仙沼市唐桑町の漁業文化を振り返る劇「唐桑ものがたり2016海の古道」が23日、気仙沼市民会館で開かれる。熊野の神の分霊が紀州(現在の和歌山県)から三陸地方に勧請(かんじょう)されて室根神社(岩手県一関市)に祭られるいきさつを描く。2018年の勧請1300年を前に、17年3月には和歌山県新宮市での公演も予定しており、出演者の練習に熱がこもる。
 気仙沼市や文化団体でつくる市文化遺産活用検討実行委員会が主催し、地元の芸能団体などでつくる唐桑大漁唄込(うたいこみ)復活推進実行委員会が主管する。
 作・演出は栗原誠さん。唐桑町を中心に活動する劇団「夢の海」や同町の郷土芸能団体メンバーら、小学生から70代まで市民100人余りが出演する。
 奈良時代、東北平定を目指す朝廷は、地元に根を張る蝦夷(えみし)勢力の制圧に熊野の神威を借りようと、約1000キロ離れた紀州から勧請。分霊は唐桑町鮪立(しびたち)港に到着し、同町舞根(もうね)を経て室根神社に祭られた。
 交流は後世も続き、江戸時代にはカツオ一本釣り漁法が唐桑に伝えられた。生鮮カツオ水揚げ20年連続日本一という、現在の水産都市・気仙沼につながる。
 舞台では三陸と紀州の歴史的関わりや、その奥に流れる人々の精神に光を当ててる。南北の勢力の対立と和解を町に伝わる白鯨伝説などを絡め、時間・空間を超えて壮大に描く。劇中に鮪立大漁唄込など四つの郷土芸能も披露される。
 復活推進実行委の戸羽芳文さんは「1300年の歴史ロマンを感じてもらうとともに、地域の成り立ちを考える機会になればいい」と話す。
 午後2時開演。入場無料。連絡先は復活推進実行委事務局090(4045)0732。


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2016年12月20日火曜日


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