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「聾」の字は歴史・誇り 校名改称計画に反発

 福島県立聾(ろう)学校(郡山市)を聴覚支援学校に改称する県教委の計画に、同窓会などが強く反対している。手話でコミュニケーションを図ったり、差別と闘うなどしてきた歴史が「聾」の文字に込められているとして「残してほしい」と訴える。
 県教委は2017年度の実施に向け、条例改正案を県議会12月定例会に提出しており、20日の県議会商労文教委員会で判断される見通しだ。
 県教委によると、改称は田村市に来年度、たむら支援学校を新設するのに合わせて計画。他に養護学校は支援学校、盲学校は視覚支援学校にそれぞれ改称する。聾学校からの変更理由は「聴覚障害の方が幅広い。人工内耳や補聴器で聞こえている児童生徒にも配慮したい」などと説明する。
 一方、同窓会は県教委の手順も問題視。具体的に名称変更が伝えられたのは11月下旬になってからで「(高校などの校名変更時には踏んでいる)合意形成がなく、障害者差別解消法に違反する」と主張する。
 県議会での審議では、議員から「聾の誇りを奪うことにならないか」と問われたのに対し、県教委は「聾教育の伝統を継承し、さまざまな聴覚障害の方のため分かりやすい学校にしたい」と答弁している。
 同窓会の榊枝(さかきえだ)純一会長(35)は「全国では『聾』や『ろう』を残した例もある」と名称存続を求めるとともに、改称を急ぐ県教委の姿勢に疑問を投げ掛ける。


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2016年12月20日火曜日


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