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<内部告発漏えい>施設長に直接告発文渡す?

請願書の入手経路について、記者会見で説明する宮城東華会の施設長=20日午後3時ごろ、仙台市太白区

 宮城県内唯一の更生保護施設「宮城東華会」(仙台市太白区)の男性施設長(65)がパワハラをしているとして、部下の男性幹部職員が法相に実名で内部告発した請願書が施設長本人に渡っていた問題で、法務省の出先機関の仙台保護観察所(青葉区)が請願書を直接、施設長に渡していた可能性があることが20日、分かった。
 施設長によると、2015年11月ごろ、観察所の吉田千枝子所長から「理事長に渡して」と封筒に入った請願書を手渡されたという。施設運営法人の鈴木昭一郎理事長宅に持参し、請願書への答弁を書くため借りたと説明した。
 一方、吉田所長は20日、取材に「所長室に理事長を呼び、封筒に入れた請願書を手渡した」と反論。鈴木理事長は「所長から呼び出されたことも、請願書が入った封筒を所長本人から受け取った事実もない」と否定した。
 受け渡し時の食い違いについて、吉田所長は「(2人の説明は)事実に反する」と指摘。国家公務員法で定める守秘義務違反の認識については「実名を伏せれば実態が伝わらない。指導監督上必要で、守秘義務違反には当たらない」と従来の発言を一部修正した。
 幹部職員は15年10月、施設長が複数の部下にパワハラ行為をしているとして、「極めて許しがたく、内部告発する」などと明記した請願書を法相宛てに郵送。施設長は今年7月、請願書などを本人に示し「告訴を検討している」などと圧力をかけたとされる。幹部職員はその後、ストレス性疾患と診断され、1カ月の休養が必要になった。
 運営法人はこうしたトラブルを重く見て今月上旬、施設長に解雇を通告した。鈴木理事長と副理事長も辞任する方針。


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2016年12月21日水曜日


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