宮城のニュース

南三陸町民バス復活 モアイグッズ販売実る

町に寄贈したモアイバスに乗り込み、復活を喜ぶ生徒

 東日本大震災で被災した南三陸町で、津波で流失した町民バスの復活に取り組んできた志津川高が20日、生徒が製作した缶バッジなどの売上金約800万円を使い、小型バスを町に寄贈した。2011年から始めた運動が6年目で実を結んだ。

 贈呈されたバスは29人乗り。チリ地震津波復興を願い町内に設置されたモアイ像にちなみ、震災後にモアイをデザインした缶バッジなどを製作し販売してきたことから「モアイバス」と名付けられた。
 同校であった贈呈式には全校生徒や支援者、卒業生ら約300人が出席。生徒代表の3年佐藤大輔さん(18)が「先輩方の目標を自分たちの代で達成できてうれしい。たくさんの人に親しまれるバスになってほしい」と話した。
 レプリカの鍵を受け取った佐藤仁町長は「高校生の思いが詰まった素晴らしいバスになった。支援した全国の皆さんにも感謝したい」と述べた。
 震災直後に始めた同校の取り組みに、全国の企業や学校が協力し、5万個の缶バッジを売り上げた。同校は15年6月までに売上金をバス購入資金として町に寄付。生徒がデザインも手掛け、モアイ像のほか、「希望」が花言葉のガーベラや町を飛ぶトンビをあしらった。
 被災した町民バスは震災前、住民の送迎や、小中高生のクラブ活動の遠征などに利用されていた。新しいバスも同様に利用される。


関連ページ: 宮城 社会

2016年12月21日水曜日


先頭に戻る