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<楽天>オコエ 学びの1年

開幕戦で7回に代走として起用され、プロ初出場を果たしたオコエ=3月25日、コボスタ宮城

 東北楽天の注目ルーキー、オコエ瑠偉外野手が、プロ1年目を終えた。1軍で51試合に出場し、22安打1本塁打。球団史上初のドラフト1位野手として、期待を背負った1年を「思うような結果は残せなかったが、学ぶことが多かった」と振り返った。(浦響子)
 シーズン中に最も苦しみ、学んだのが打撃だ。2月の春季キャンプ初日は球を前に飛ばすことすらできなかったが、日進月歩で成長した。球団の高卒新人野手として初めて開幕1軍入りし、安打、盗塁、本塁打と1年目で達成した。
 最大の課題は間合いの取り方で、後半まで苦しみ、8月からは2軍暮らしが続いた。「今の形では先が見えない」と打撃フォームを何度も変えた。
 しかし最終盤に重心を前に置き、左足をあまり上げずに打つスタイルを取り入れて好転。10月の秋季教育リーグ(フェニックス・リーグ)は11試合で打率3割2分6厘、1本塁打、4打点の好成績、アジアウインターリーグ(台湾)でも3割近い打率を残し、「最初に比べたら相当レベルアップした」と手応えを感じた。
 定評のあった外野守備は安打性の打球を好捕するなど新人離れしたプレーを連発し、球場を沸かせた。だが、梨田昌孝監督ら首脳陣から送球の不安定さを指摘される場面も多かった。
 走塁面では高校時代の代名詞である三塁打を2本記録するなど、持ち味の俊足を発揮した。一方で盗塁は4止まり。「少なかったが、打撃の課題をクリアして出塁を増やすことが先だ」と分析する。
 2年目の来季は、数字の目標を立てずに臨む。「まず(全ての面で)1軍レベルになること。そして監督に『こいつ使いたいな』と思わせるアピールをしたい」と足元を見つめる。
 ただ大物新人らしく、胸に秘める目標がある。外野フェンスをよじ上って、本塁打になる打球を取るようなスーパープレーだ。「そういう打球は簡単に来るわけじゃないし、運もあるけど、来年できれば」。実現するためにも、1軍の出場機会増を目指す。


2016年12月21日水曜日


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