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仮設校舎最後の登校 思い出胸に再出発

はまなすの里の利用者(手前)に感謝の気持ちを伝える児童ら

 宮城県東松島市宮野森小(児童143人)が21日、同市小野地区の仮設校舎で最後の登校日を迎えた。仮設校舎は東日本大震災後に建てられ、旧野蒜小時代から5年近く利用された。児童は来年1月10日、市内最大規模となる防災集団移転促進事業の「野蒜ケ丘」(野蒜北部丘陵)地区に新築された校舎で再出発する。
 1〜6年の児童は市小野地区体育館であった2学期の終業式後、仮設校舎の教室で通信票を受け取った。
 6年の和泉永(はるか)さん(12)は「この校舎も今日が最後。正直、寂しい。最初はプレハブで驚いたけれどすっかり慣れ、いろんな思い出ができた」と話す。
 宮野森小は震災の影響などで今年4月、旧野蒜小と旧宮戸小が統合して開校した。和泉さんは2011年度、旧野蒜小に入学。本来通うはずだった旧野蒜小校舎が津波で被災し、当初は小野地区の市鳴瀬庁舎で授業を受けた。
 仮設校舎で学んだのは12年1月から。当時、ランドセルを椅子に乗せて引っ越し作業をしたことが特に記憶に残っているという。
 新校舎での3学期に向け、旧宮戸小出身で6年の山内琴叶(ことな)さん(12)は「統合してたくさん友達が増えた。仲間たちと小学校最後の生活が思い出深いものになるよう頑張る」と期す。
 仮設校舎と校庭は、ケアハウス「はまなすの里」の敷地に整備され、子どもたちが元気に勉強し遊んだ。
 児童は仮設校舎との別れに先立ち、はまなすの里を訪問。職員や利用者らに感謝の思いをまとめた寄せ書きを手渡した。
 はまなすの里施設長の伊藤寿志さん(44)は「子どもたちの姿が見え、声が聞こえるのが当たり前だった。それがなくなると寂しくなるが、子どもたちが新校舎での生活も楽しみ、前に進んでほしい」と望んだ。


2016年12月22日木曜日


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