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<汚染廃棄物>試験焼却 仙南9市町受け入れ

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物処理を巡り、仙南2市7町でつくる仙南地域広域行政事務組合は21日、理事会を開き、県の提案通り、仙南クリーンセンター(宮城県角田市)での試験焼却受け入れを正式に決めた。
 組合は放射線監視装置(モニタリングポスト)を、センターと仙南最終処分場(白石市)敷地内に1カ所それぞれ設置する。住民の安心確保のため、角田、白石両市と、センターに隣接する大河原町はそれぞれ、施設周辺にモニタリングポストを設置する方針で、国に財政支援を求める。
 センターは新しく建設され今月から試運転中で、来年4月の本格稼働後に受け入れる。県は4月3日実施の案を打診しているが、業者との調整が今後必要になるため、開始時期は引き続き検討する。
 2市7町から他地域に廃棄物を搬出せず、域内で実施する。一般ごみとの混焼を5日行った後に2週間休むといった方法が検討されている。
 仙南での試験焼却では、角田、白石、大河原の3市町で住民説明会が開かれた。不安の声も出たが、各首長が「『やむを得ない』との住民が多く、おおむね理解を得られた」と判断した。
 組合理事長の滝口茂柴田町長は「保管農家にこれ以上負担を掛けられない。仙南として前に進める」と述べた。大友喜助角田市長は「住民の不安は消えないが、安全対策をしっかり取る。一気に処理を進めたい」と話した。山田裕一白石市長も「市民に数値を示し、安全を確認することが一番大事。丁寧に説明していく」と話した。


2016年12月22日木曜日


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