宮城のニュース

<仙台L>退任の正木コーチ 頂点へ全力

練習を見守る正木コーチ

 皇后杯準決勝に臨む仙台Lを万感の思いで見守る男性がいる。正木コーチ。発足から5年、ピッチ内外で選手を支え続け、千葉監督と共に今季限りで退任する。「あと一歩で勝てるようになってきた」。悲願の頂点へ、最後まで全力でチームをサポートする。
 広島県出身。東京・国学院久我山高コーチ、FC東京サッカースクールのアシスタントコーチなどを経て2008年に東京電力マリーゼのコーチに就任した。
 ところが11年に福島第1原発事故でチームは活動を休止。マリーゼを引き継いだ仙台Lの草創期を正木コーチと支えた千葉監督からの信頼は「女子サッカーを知らずに監督になったが、彼の経験に助けられた。とても大きな存在」と厚い。
 新天地を求めていた選手に声を掛け仙台L入りを後押しした。その一人、主将の嘉数は「監督、コーチの退任が決まっている中、皇后杯でタイトルを取りたいという気持ちが強い」と意気込む。
 一貫して抱いてきたのは「最後まで諦めずに戦うチームに育てる」という信念。12年になでしこリーグ(現在の1部)昇格を決めると、チームはその後も力を付け、15年に過去最高の2位、今季も4位とリーグの強豪に成長した。
 皇后杯準決勝進出は3年連続。「昨季までは準決勝、決勝を意識し過ぎていた。今季は落ち着いている」と正木コーチ。退任後の予定は決まっていないが、今後も仙台Lを見守る。21日の練習でも大きな声を響かせた。チームのさらなる隆盛を願い、指導は熱を帯びている。(佐々木貴)


2016年12月22日木曜日


先頭に戻る