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<原発事故>アニメ「無念」浪江の思い仏へ

アニメ「無念」のタイトル画面

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した福島県浪江町請戸地区の消防団を描いたアニメーション作品「無念」が2017年3月、フランスで上映される。事故の状況と教訓を広く世界に発信するのが狙い。町民有志らでつくり、作品を手掛けた「浪江まち物語つたえ隊」などは上映に必要な費用の一部を募っている。
 約50分間の作品は今年3月、つたえ隊と広島市の「まち物語制作委員会」が紙芝居を基に完成させた。原発事故で津波被災者の捜索を断念せざるを得なかった消防団員の苦悩を伝え、風評被害のシーンなども盛り込んだ。
 フランスでは3月16〜27日、パリなど3カ所の5会場で字幕を付けて上映する予定。会場ではつたえ隊の町民らが町の現状を紹介する。
 フランスは世界有数の原発立地国。浪江町出身でフランスを訪問する予定の岡洋子さん(56)=福島市=は「原発事故は人ごとでないはず。事故のありのままを知ってほしい」と語る。制作委員会の福本英伸さん(60)=広島市=は「心の被害の大きさを伝えたい」と話す。
 つたえ隊などは27日まで、専用のウェブサイトで通訳確保などに充てる出資金計100万円を募っている。1万円以上は「無念」のDVD(非売品)など金額に応じて記念品を贈る。
 作品はこれまで、全国で300回以上自主上映され、延べ1万人以上が目にした。東電社員向けの上映会も2度開かれている。
 出資などに関する連絡先は福本さん090(9734)9389。


2016年12月22日木曜日


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