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<ベガルタ監督欧蹴記>高いチームの一体感

ドイツ1部リーグ、ヘルタの練習を視察する渡辺監督

◎ドイツ編 練習はシンプル

 欧州視察は2013年冬に受けたS級ライセンス(日本サッカー協会公認の指導者免許)の海外研修以来、3年ぶりだ。
 J1仙台は11月27日のミーティングをもって今季の活動を終了。その後もリハビリテーションを継続したり、自主練習をしたりする選手たちでクラブハウスは活気を保っているが、私自身は来季へ向けた準備を着々と進めている。17年こそ飛躍しようと、今月11日に日本を出発し、18日間ドイツと英国でたっぷり、そしてじっくり学んでいる。
 一方でクラブワールドカップや天皇杯を戦っているJリーグチームがあるにもかかわらず、こうして海外にいることに悔しさも感じている。

<精度を上げる>
 ドイツでは、視察可能なクラブが直前までなかなか決まらなかったが、首都ベルリンが本拠地のヘルタ(1部リーグ)に決定。週末のアウェー戦に向けた練習を3日間視察した。
 練習の中身は至ってシンプル。何か特別なことをやっているわけではないが、一つ一つのプレー精度、そこに対する意識の高さを感じることができた。また、監督のこだわりも随所に見られ、チームとしての一体感や献身性、規律の高さといった部分が、このチームを現時点で18チーム中欧州チャンピオンズリーグ出場圏内の3位に押し上げている大きな要因であると感じた。
 週末はドルトムント、ボルシアMG(共にドイツ1部)の練習や下部組織の試合を視察。17日には、1部リーグ第15節シャルケ−フライブルク戦を観戦した。

<戦術面で収穫>
 試合前、スタジアムまでのトラム(路面電車)内はサポーターのボルテージが最高潮。ホームはやはり勝つべき場所であるということを改めて肌で感じた。また、視察したチームの中から戦術システムを来季取り入れる可能性があるため、そのメリットとデメリットを見ることができたのは意義深かった。
 欧州視察前半戦のドイツ編は、20日(現地時間)の第16節ドルトムント−アウクスブルク戦が締めくくり。英国ではどんな「学び」が待っているのか、期待している。
 クリスマスや年末に向けてせわしないこの時期。快く送り出してくれた家族に感謝。そして、今回の視察に多大な協力をしてくれた旧友にも感謝の気持ちを伝えたい。

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 来季を見据えて欧州のクラブを視察しているJ1仙台の渡辺晋監督に、現地で感じたことなどを書いてもらった。


2016年12月23日金曜日


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