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<インバウンド>高速バスで大都市圏とつなぐ

仙台や東京と庄内地域を結ぶ庄内交通の高速バス。インバウンド需要の高まりを受けて路線を拡充する=鶴岡市

 山形県庄内地域を中心にバス事業や観光施設運営を手掛ける庄交グループは、インバウンド(訪日外国人旅行者)需要の取り込みを本格化させる。来春、仙台空港と酒田、鶴岡方面を直結させる高速バス路線を開設。首都圏や関西圏の路線拡充を図るなど、誘客事業を強化する。
 仙台空港線は1日2往復する予定。京都経由で大阪と結ぶ路線も同時期、共同運行会社と1日1往復させる計画だ。
 酒田発鶴岡経由の東京線は現行1日2往復(共同運行)の増便を検討。大都市圏との交通網を充実させ、観光誘客の増加を狙う。
 高速バス事業の拡大に伴い、拠点となる鶴岡バスターミナルを来年3月末までに全面改修する。旅行部門の営業所を仙台、東京、大阪の各エリアに新設し、営業力を高めていく。
 観光客の受け入れ態勢づくりを進めるため、今月1日に「庄交価値創造研究所」を開設した。JTB東北(仙台市)やANA総合研究所(東京)の幹部、出羽三山神社(鶴岡市)の宮司をアドバイザーに迎え、出羽三山の修行体験など、地域観光資源の発掘や旅行商品の開発に取り組む。
 今年6月にグループの持ち株会社「庄交ホールディングス」(鶴岡市)の社長に就任した国井英夫前荘内銀行頭取は「地域人口が減り続ける中、ビジネスモデルを転換しなければ経営は先細りになる。将来性のあるインバウンド需要を取り込み、売り上げを伸ばしていきたい」と話す。
 庄交グループはバス事業を担う庄内交通と、ホテルや商業施設、自動車教習所を運営する庄交コーポレーション、タクシー事業の庄交ハイヤーで構成する。


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2016年12月23日金曜日


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