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<仙台L>千葉監督 悲願の日本一は後任に託す

試合終了後、サポーターと握手を交わす千葉監督=23日、東京都の味の素フィールド西が丘

 サッカー女子、なでしこリーグの仙台レディース(仙台L)を2012年の発足時から率いてきた千葉泰伸監督(45)が23日、東京の味の素フィールド西が丘であった皇后杯準決勝で最後の戦いを終えた。昨年の覇者・INAC神戸に延長の末、1−3で敗れ、悲願の日本一は後任に託した。
 試合終了後、千葉監督は「負けたのは残念だが、今後につながるゲームだった」と振り返った。昨年、準決勝で0−2と完敗したINAC神戸を最後まで苦しめた。
 千葉監督は現J1仙台の元戦士。仙台ユースを指揮した経験を買われ、東京電力マリーゼを引き継いで誕生した仙台Lの指導者となった。自身が東日本大震災被災地の石巻市出身。原動力は被災地に元気を届けようという思いだった。
 被災者を勇気づけるためにも勝利が必要、と選手に言い続けてきた。「監督が震災を忘れさせないでくれた」と発足時から残る6選手の一人、主将の嘉数飛鳥選手(27)は思い返す。
 発足1年でチャレンジリーグ(現在のなでしこリーグ2部)を無敗で制し、なでしこリーグ(同1部)に昇格。堅守速攻の戦術を浸透させ、4年目の15年シーズンは過去最高のリーグ2位に導いた。
 選手の補強や育成にも力を注いだ。現在、日本代表に定着したMF川村優理選手(27)を14年に獲得。宮城・聖和学園高出身のMF佐々木繭選手(23)は今年、日本代表入りした。多くの選手が「仙台で成長できた」と口をそろえる。
 初代主将の下小鶴綾主務(34)は「新旧のメンバーが融合し、チームは形になった。仙台Lの歴史の土台を築いてくれた」と恩師の功績をたたえる。
 「さらなるレベルアップを」とチームに求めた千葉監督。今後、女子選手の育成や競技普及に当たる予定。


2016年12月24日土曜日


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