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<楽天>立花社長「けが人埋める戦力足りず」

たちばな・ようぞう 71年東京都生まれ。慶大卒後、メリルリンチ日本証券などを経て、2012年8月から楽天野球団社長。

 東北楽天の立花陽三社長(45)が23日、仙台市の球団事務所で河北新報社の取材に応じ、今季を振り返った。2年連続最下位から脱出し5位となった成績を「けが人の影響が出て、そこを埋める戦力が足りなかった」と振り返り、本拠地コボスタ宮城(仙台市)のボールパーク化については「ここがスタート。来季はソフト面を重視し、東北を代表するパークにしたい」と意欲を見せた。(聞き手は野仲敏勝、佐々木智也)

 −2年連続の最下位から脱し、今季は5位だった。
 「2013年に初の日本一になった後、14年から毎年けが人が出て成績が落ちた。今季は5月に嶋の負傷などがあり、9連敗した。優勝した日本ハムはほとんどけが人がいなかった」
 「けが人が出たときに、埋める戦力が足りない。ただ、来季は選手が若返る。主力が休んだり、けがをしたりしても、ファームで十分に試合経験を積んだ若手が力を発揮してチームを底上げできるようにしたい」

 −オフの補強の評価は。
 「昨年のドラフトはオコエ、吉持、茂木ら野手主体だったので、今年は投手中心になった。1位の藤平(横浜高)は100勝、200勝できる将来の核。事前の会議は満場一致だった。2位池田(創価大)、4位菅原(大体大)、5位森原(新日鉄住金広畑)は即戦力。フリーエージェントで西武から岸を獲得し、巨人からトレードで入った小山も中継ぎでいける。投手補強は100点満点だ」
 「打者では今季加入したアマダー、ペゲーロの両外国人は2年目の来季はさらなる活躍が期待できる。補強全体としては70〜80点」

 −今季は観覧車の設置などコボスタ宮城のボールパーク化が進んだ。
 「認知度は少しずつ上がっており、他球団や米大リーグ関係者から『面白いね』と言われる。今はハード面を整備した段階。試合がなくても足を運んでもらうために、来季はソフト面を重視する。文化的なイベントを開いたり、夏場は水遊びができる場所をつくることなどを考えている」

 −天然芝化も注目を集めた。
 「お客さまから好評をいただいている。管理のため、一般利用やフィールドを使ったイベントは少なくなったが、芝生を見て『きれいだな』と五感で感じてもらう球場にしたい」
 「選手の体への負担も少なくなった。ただ、イレギュラーバウンドなどに苦労していると聞く。チームには、天然芝に慣れて対戦相手より優位に立つ作戦や戦い方を創造してほしい」

 −来年6月は弘前市で1軍の公式戦を開催し、球団として初めて東北6県全てで1軍戦を行う。
 「青森県や関係者に『1軍の試合ができる環境を』と陳情してきた。東北の球団として一つのハードルを越えた気持ちだ」
 「東北6県のファンに愛されるための『東北ろっけん活動』は継続していく。来季は宮城以外の5県で1軍公式戦を行う際、その土地ならではの会場づくりをして、集客を伸ばしたい」

 


2016年12月24日土曜日


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