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<大間原発>震災後 工事進まず

建設中の大間原発=2016年7月26日、青森県大間町

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で本格工事や稼働が止まった東北の原子力関連施設は今年、工事再開や完成といった見通しの延期表明が相次いだ。
 電源開発は2016年秋、青森県大間町に建設中の大間原発について、運転開始時期を2年先延ばしし2024年度ごろと発表した。新規制基準施行後の延期は3年連続3回目となる。
 16年の審査は4回あった。敷地内外の断層や地質構造の説明が中心で、まだ序盤。原子力規制委員会が求める下北半島西部の隆起メカニズムを説明することが先決問題になっている。
 原子炉建屋の地下と1階部分が完成しているが、工事は停滞中。進捗(しんちょく)率は震災前と同じ37.6%。
 現状の作業は設備や機器の防さびや湿度管理など品質の維持がメイン。地元企業対策で、新基準と関連のない守衛所の建設などを前倒しで実施した。本格工事再開までの地元対策が課題となっている。
 大間原発は世界で初めて全炉心にプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使う計画で08年5月に着工、12年3月の運転開始を予定していた。北海道函館市が建設差し止めを求めた訴訟は係争中。


2016年12月23日金曜日


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