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<宮城カキ>生食用休止の浜 需要期に痛手

石巻市荻浜の加工場でカキむきの作業をする女性たち。出荷は加熱用カキに限られ、胸中は複雑だ

 カキからノロウイルスが確認された宮城県内の一部海域で26日、生食用の出荷休止が続くことになった。該当する浜の生産者らは「加熱用として消費者に届けられるのは救いだが、県産カキは生食用がメイン。一日も早く生食用の出荷を再開したい」と複雑な胸中を明かす。
 ノロウイルス検査は県漁協が実施。対象11海域のうち、牡鹿南、荻浜湾、石巻湾中央部、石巻湾西部、松島湾の5海域で陽性反応が出た。
 石巻市荻浜の共同かき加工場では同日午前7時に関係者がカキむきを開始。生産量を調整するため作業を3時間短縮した。
 地元のカキ生産者江刺みゆきさん(75)は「生カキの需要が増える年末に出荷できないのは大きな痛手」と胸の内を吐露。「加熱用は生食用より価格が落ちるが、全く出荷できないよりはまし」と話す。
 19日にあった県漁協の検査では、雄勝湾を除く10海域でウイルスが検出され、県漁協は生食用カキの出荷を見合わせた。
 松島観光協会が運営する「かき小屋」は加熱した蒸しカキのみを提供するが、志賀寧専務理事は「生のカキを出していないのに風評被害があった」と嘆く。
 県漁協松島支所の高橋幸彦運営委員長は「カキの生産量は例年の最盛期に比べて10分の1ほどに落ち込んでいる。まさに書き入れ時だけに影響が大きい」と話した。


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2016年12月27日火曜日


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