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「娘からのプレゼント」津波不明の女児身元判明

2010年4月、小学校の入学式でほほ笑む汐凪さん=福島県大熊町
遺骨とともに見つかった汐凪さんのマフラーと上着を手にする父紀夫さん=11日、福島県大熊町(写真家・岩波友紀氏撮影)

 福島県大熊町のがれきから9日に遺骨が見つかり、DNA型鑑定の結果、東日本大震災の津波で行方不明の同町の木村汐凪(ゆうな)さん=当時(7)=と判明した。大熊町は東京電力福島第1原発が立地し、今も全域が避難区域。避難先の長野県白馬村から捜索に通い続ける父紀夫さん(51)は「娘からプレゼントを受け取った気がする」と話した。
 紀夫さんによると、首とあご部分とみられる遺骨を、自宅近くのがれきから作業員が発見。鑑定で汐凪さんのものだと分かり、22日に福島県警から連絡を受けた。
 汐凪さんが震災当日に履いていた靴も、2012年6月に付近で見つかっている。「『ここにいるよ』とずっと手を振っていたのだろうと思うと、申し訳ない気持ちになる」と紀夫さん。
 原発事故直後から全域に避難指示が出た大熊町では当初、警察や自衛隊も満足に捜索できなかった。「娘はなぜ6年近くも待ち続けなければならなかったのか。事故がなければもっと早く見つけてあげられた」と憤る。
 津波で、汐凪さんの祖父王太朗さん=当時(77)=と母深雪さん=当時(37)=も犠牲に。汐凪さんだけが見つからなかったため、紀夫さんは立ち入り許可を得て仲間と自主捜索していた。「まだ一部が見つかっただけ。これからも捜し続けたい」と語った。


2016年12月27日火曜日


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