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<みやぎ生協>コンビニ、サイト…新事業攻勢

みやぎ生協が展開する落ち着いた雰囲気のレストラン「コステリア」=仙台市青葉区一番町4丁目

 みやぎ生協(仙台市)が攻めの姿勢を強めている。全国の地域生協で初めて、レストラン事業や通販サイト「楽天市場」を利用した商品販売に参入。仙台市内に大手コンビニチェーンと共同店舗の出店も計画する。新規事業を積極的に展開し、競争が激しい主力の食品、日用品小売事業の底上げなど相乗効果を狙う。(報道部・山口達也)

<郊外型 飽和状態>
 仙台市青葉区一番町4丁目の商店街の一角に10月21日、みやぎ生協の子会社が運営するレストラン「コステリア」がオープンした。料理長に仙台国際ホテル(仙台市)の元シェフを招き、本格的な店を目指した。
 洋食のランチ、ディナーなどの料理に使う食材は、同生協が展開する東北のブランド「めぐみ野」「古今東北」が中心。「めぐみ野の食材を本格的な料理で味わいたい」という組合員の声を受け、昨年6月から準備を進めてきた。
 年間の売り上げ目標は約1億2000万円。担当者は「料理を通してブランドの認知度が高まり、生協店舗での購入につながってほしい」と期待する。
 同生協は宮城県内で48店舗を展開する県内屈指の流通事業者。2016年3月期決算で売上高に当たる供給高が、組合員向け宅配事業分などを含め約1050億円で過去最高となった。組合員数は約71万人に上り、世帯加入率は全国の生協でトップの73%を誇る。コープふくしま(福島市)、福島県南生協(矢吹町)と合併協議を進めており、19年3月の合併を目指す。
 人口減などで従来の郊外型店舗の展開が飽和状態にある中、安定した経営基盤を背景に、小型店舗やサービスの充実で小売事業を補完していく戦略だ。

<競争に生き残る>
 主戦場の仙台市の中心部では来年、2008年以来となる新店舗を青葉区錦町に開設する。「市中心部や住宅街では従来店舗と同様の土地を確保するのは難しい」(関係者)ことを踏まえ、店舗面積を従来の半分程度に抑える。
 来春には、東北の生協としては初のコンビニエンスストア事業に参入する。ファミリーマート(東京)と共同で、宮城県七ケ宿町に生協とコンビニとの一体型店舗をオープン。そのノウハウを生かし、仙台市内で複数の共同店舗の出店を計画する。
 ポイント事業やネット販売にも積極的だ。組合員の利便性を高める目的で、11月1日にクレジット会社とプリペイド式電子マネーを導入したほか、同28日には楽天市場で古今東北商品の販売を始めた。
 「生協は暮らしに関連する事業であれば、何でも展開できる」とみやぎ生協の宮本弘理事長。「事業規模を拡大しなければ、競争に生き残ることはできない。さまざまなアイデアを生かして新たな事業に挑戦し、全体の底上げにつなげたい」と意気込む。


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2016年12月28日水曜日


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