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<三鉄>3年ぶり赤字へ 台風10号打撃

三陸鉄道南リアス線が全線開通で朝日に輝く海沿いの路線を走る上り列車=2014年4月5日、岩手県釜石市

 岩手県などが出資する第三セクター三陸鉄道(宮古市)は27日、盛岡市で取締役会を開き、2016年度決算見通しを承認した。当期損失は3182万円で、3年ぶりの赤字となった。JR山田線(盛岡−宮古間)が昨年12月の脱線事故で全線運転を取りやめていることにより、内陸部からの客足が振るわなかった。8月の台風10号豪雨の被害も打撃となった。
 経常損失は1億8202万円で23年連続の赤字。前年度比4606万円(33.8%)増と損失幅が広がった。台風豪雨による特別損失は2472万円。北リアス線の山口団地−一の渡間と堀内−野田玉川間で線路に土砂が流入。久慈市の車両基地と一部信号機が浸水被害に遭った。
 4〜10月期の輸送人員は前年度比7万2171人(18.0%)減の32万8287人。うち団体観光客の利用は1万9380人(35.4%)減の3万5436人と落ち込んだ。
 山田線が接続する北リアス線(宮古−久慈)は24万4920人で前年同期比18.5%減となった。
 記者会見した中村一郎社長は「非常に厳しい見通しだ。山田線の全線復旧を待っていられない。企画列車など増収に向けた新たな仕掛けが必要だ」と語った。


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2016年12月28日水曜日


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