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<原発事故>中2で散り散り…新成人に贈り物

「卒業アルバム」に収めるため、現在の双葉中を撮影する苅部さん=20日、福島県双葉町

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県双葉町の教育委員会と復興支援員が、新成人に双葉中の「卒業アルバム」を贈る計画を進めている。新成人は中学2年の時に原発事故が起き、同校を卒業できなかった。中学時代の写真を来年1月3日の成人式に持ち寄ってもらうなどし、DVDに収める予定だ。

 新成人は72人。原発事故で全国に散り散りになり、避難先の自治体の中学校を卒業した。アルバム作りは「成人になるのを機に、双葉中の思い出を刻んでもらおう」と企画された。復興支援員が編集する。
 DVDに、いわき市で行う成人式と同級会の動画を収録。集めた写真は収録映像の後半部分で次々と映し出されるようにする。新成人を対象に、入学式や部活動の試合、野外活動など中学時代の写真を募集中で、成人式の会場で受け取る。郵送や電子メールでも1月9日まで受け付ける。
 当時から双葉中に勤務し、学校生活を撮り続けている外国語指導助手(ALT)、卒業アルバム製作を手掛けていた写真館からも提供を受け、計100枚程度を収めたい考え。復興支援員が動画で撮影した双葉中など現在の町の様子も加える。2月上旬までに完成させ、新成人に送る計画だ。
 復興支援員映像制作チームの苅部典子さん(43)は「自分のルーツが双葉町にあり、町の人が新成人を見守っていることが伝わるようなアルバムにしたい。古里を感じながら社会で活躍してもらえれば」と話す。


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2016年12月29日木曜日


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