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<16年水揚げ>石巻カツオ不漁 前年割れ

今年は水揚げが落ち込んだカツオ。関係者は来年の好漁に期待する=5月下旬、気仙沼市の気仙沼漁港

 宮城県内の主要4漁港で29日までに今年の水揚げが終わり、水揚げ実績がまとまった。石巻はカツオ漁が不漁で数量が前年比91.8%にとどまり、東日本大震災後初の前年割れとなった。気仙沼も前年を下回ったが、生鮮カツオの水揚げは20年連続日本一を記録。塩釜はサバ、女川は養殖ギンザケがけん引し、前年を上回った。

<石巻> 
 石巻魚市場の水揚げ量は9万5364トン、金額は166億5224万円で、ともに前年を8%下回った。カツオ・マグロ漁の落ち込みが響いた。
 カツオ・マグロ漁は全体的に不振で、特に冷凍の海外巻き網が75%減の1498トンと激減。生鮮の巻き網も45%減の3526トンにとどまった。サンマの水揚げ量も不調で、前年より65%減。サバは秋以降に盛り返し、6%増えた。
 佐々木茂樹管理部長は「沖合にカツオの漁場ができず、夏の冷凍カツオが不漁だった。来年は好漁を期待したい」と語った。

<気仙沼> 
 気仙沼市魚市場の水揚げ量は前年比2%減の7万5665トン、金額は6%減の199億3276万円。主力魚の不振を背景に、2年連続の数量減となった。
 生鮮カツオの水揚げ量は一本釣りと巻き網を合わせて1万9422トンと14%減ったが、20年連続日本一は達成した。サンマは14%増えたが、2年前の約半分。サメなどのはえ縄は数量、金額とも好調だった。
 臼井靖経理部長は「平均単価がカツオが3年連続で上昇、サンマも平年の2倍程度と高騰し、水揚げ金額を押し上げた。来年は数量が戻ってほしい」と話す。

<女川> 
 女川魚市場は主力のサンマ、養殖ギンザケに支えられ、水揚げ量は前年比2%増の4万3848トン、金額は前年とほぼ同じ79億7285万円だった。
 昨年は約60%も減ったサンマの水揚げ量が、前年より46%増の1万3784トンと復調。金額は33%増の25億7782万円を記録し、東日本大震災後では最高となった。養殖ギンザケは、数量が前年と比べ微増だったが、平均単価の上昇で金額は25%増となった。
 加藤実専務は「カツオ漁が不振で心配したが、ギンザケ、サンマが盛り返した」と話した。

<塩釜> 
 塩釜市魚市場の水揚げ量は2万1649トンで前年を14%上回った。金額は2%増の103億9429万円で前年並みとなった。
 サバを中心にした青物が好調で、1990トン増えて前年の2倍の水揚げ。主力のマグロは、はえ縄が273トン減ったものの巻き網は511トン上回り、前年並みを維持した。キンメダイなどの遠洋トロール漁の搬入魚は1005トン増えた。
 整備中の新魚市場が2017年秋にグランドオープンする。管理事務所の担当者は「新しい魚市場をアピールし、水揚げ増を期待したい」と話す。


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2016年12月30日金曜日


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