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<鶴凧>はばたけ津軽の冬空へ 新春2日大会

昨年の冬、1カ月かけて制作したという自身の鶴凧を紹介する小田桐会長

 青森県鶴田町で1月2日、「新春鶴凧揚(つるたこあ)げ大会」が開かれる。本物の鶴そっくりの凧が津軽の空を優雅に舞い、酉(とり)年の2017年に福を呼び込む。
 鶴凧のルーツは北海道鶴居村。1989年に鶴田町が凧1枚を譲り受け、当時の町職員が約2カ月かけてまねて制作した。鶴にちなんだ町おこしに向けて有志が「鶴凧の会」を結成し、手作りの鶴凧を揚げる大会を始めた。現在は毎年1、8月の2回開かれている。
 鶴凧は竹やヤナギ、和紙を使った立体的な構造。実際のタンチョウヅルと同じぐらいの大きさで、翼を広げると約2メートルになり、釣りざおを使って飛ばす。
 鶴凧の会の小田桐貞三会長(72)は「自分で作った凧が飛んだときの喜びはひとしお」と笑顔で魅力を語る。
 鶴凧は町役場やJR五能線の陸奥鶴田駅などに展示されているほか、町と友好交流協定を結ぶ鹿児島県さつま町とは凧を通した交流が続く。さつま町は、旧鶴田町など3町が合併して誕生。鶴凧の会の会員がさつま町を訪問し、小学生に凧作りを教えたり、材料の竹を送ってもらったりしている。
 結成当初から会長を務めていた前会長の石村幸男さんは、今年9月に亡くなった。共に活動してきた秋庭隆貢教育次長は「親切で優しい人だった。メンバーや、さつまの子どもたちにも細やかに教えていた」と振り返る。
 会員は現在20人ほどで、高齢化も進む。小田桐会長は「凧を欲しい、と言ってくれる人は多いものの、作ろうという人が少ない。制作にも興味を持ってもらい、参加者が増え、一緒に飛ばせたらいい」と願う。
 新春鶴凧揚げ大会は1月2日午後2時から、鶴田町の鶴寿公園西側の岩木川河川敷。連絡先は町総務課0173(22)2111。


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2016年12月30日金曜日


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