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<台風10号>仮設住宅で年の瀬 安堵と不安

入居した仮設住宅で家族と談笑する遠藤さん

 岩手県沿岸に深い爪痕を残した台風10号豪雨から30日で4カ月となる。被害が集中した岩泉町では計画した仮設住宅が全て完成し、生活再建が本格化した。避難所は解消したが、被災した住宅を補修して不自由な生活を続ける人も多い。被災者は安堵(あんど)と不安が入り交じった年の瀬を迎えた。
 仮設住宅は、町内に10団地223戸を整備した。最大675人が身を寄せた8カ所の避難所は26日までに、全て閉鎖した。岩泉向町の自宅が全壊した農業遠藤忠裕さん(59)は同居していたおば、姉と2世帯に別れて岩泉中野仮設団地に入居した。「自宅再建など考えることが多く、これまでの正月とは違うが、少しゆっくりしたい。来年こそは良い年になると信じたい」と話す。
 半壊以上の被災家屋で生活を続ける被災者は21日現在、712世帯1048人に上る。岩泉向町の笠原弘子さん(53)は、全壊した自宅の2階に夫と暮らす。入浴や洗濯はできない状態が続く。
 「何とか暖かく過ごせるようにはなった。支援金だけでは修理費用が足りず、まだ大変」。笠原さんは不安そうな表情で語った。
 町は災害公営住宅への入居意向調査を始めており、来月中に整備戸数をまとめる。本年度中に復興ビジョンも策定する。


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2016年12月30日金曜日


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