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過去400年の津波分析 北米太平洋岸で確認

太平洋(中央付近)と大西洋(右)の海域で1600〜1969年に起きた津波(濃い青の部分が津波の最大波高)

 過去400年間に世界中で起きた津波を調べると、北米大陸の太平洋岸など近年被害のない地域であっても、過去に大きな津波が到達していることが、東北大災害科学国際研究所の分析で分かった。

 研究グループは、米海洋大気局の記録に基づき約400年間に起きた推定マグニチュード(M)7.5以上の地震による津波94件を抽出した。
 スーパーコンピューターで海底にある断層の形状などから、発生した津波の最大波高や流速、到達時間を分析。2メートル以上の津波が通過した地点を地図に重ねて表示した。
 近年(1970〜2016年)は、2004年のスマトラ沖地震津波によるインド洋沿岸、11年の東日本大震災による日本の太平洋側で津波の到達が確認された。
 それ以前(1600〜1969年)では、1700年のカスケード地震による北米大陸太平洋岸、55年のリスボン地震による欧州からアフリカ大陸にかけての北大西洋沿岸に大きな津波が到達していた。研究グループのサッパシー・アナワット准教授(津波工学)は「津波で大きな被害を受ける地域は世界中にたくさんある。1世代の短い記憶に頼るのはリスクが大きい」と話している。


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2016年12月31日土曜日


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