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<高校サッカー>聖和学園 巧みな試合運び

 技巧派集団の聖和学園が守備で奮闘し初戦突破した。1ゴール1アシストと活躍した藤井が明かす。「『耐えて一気に勝負を決めよう』と話し合っていた」。3年連続出場の実力校らしい巧みな試合運びが光った。
 シュート数は海星を下回る10本。特に前半は2本しか打てなかった。中盤で人数を掛ける海星のプレスに持ち味のドリブルが封じられ、ショートカウンターで攻め込まれた。再三のピンチを、球際のブロックやスライディングでしのいだ。吉田は「攻撃陣が絶対に得点してくれる」と信じ、再三の好セーブでゴールを守り抜いた。
 我慢を続け、反撃の機会をうかがった。「後半に入り、相手が守備に来なくなっていた」と加見監督。攻め疲れを見逃さず、サイドハーフに縦の突破が強い西堀と小原を投入して相手の守備ラインを押し下げた。スペースが空いてドリブルが機能。35分に藤井が2人かわしてのミドルシュートで先制し、試合の流れを引き寄せた。
 華麗なドリブルで注目されるチームが見せた守備の底力。今季は「史上最弱」と酷評した監督は「成長している」とたたえる。過去3回の出場はいずれも2回戦敗退。イレブンはさらなる進化を示すため、「壁」の突破に挑む。(原口靖志)

<西堀、大舞台で復活>
 聖和学園の西堀が途中出場で貴重な2点目を挙げた。終了間際の38分、藤井の右クロスを倒れ込みながら右足で合わせた。「相手が疲れていたので、チーム全員で取った得点です」と感謝する。
 苦しみ抜いた末の歓喜だった。主将だったが、6月の宮城県高校総体の準決勝で敗退し「次のステージに挑むために」と小倉に譲った。その後の東北大会で左足首を痛め、治療に2カ月を要した。「初心に帰る」と頭を丸刈りにして臨んだ大舞台で復活を遂げた背番号10は「チームに貢献できたかな」と喜びに浸った。


2017年01月01日日曜日


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