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<宮城の選挙>合併4市長同日選

 宮城県内の自治体選挙は2017年、知事選と政令市の仙台市長選のほか、4市2町の首長選、3市5町の議員選が行われる。このうち石巻、登米、栗原、東松島の4市長選はいずれも、05年4月1日の市町村合併で選挙期日が決まった。今回は4月16日告示、23日投開票の同日選となる。合併から12年がたち、新市移行後のまちづくりの総括が主要な争点として浮上しそうだ。東日本大震災で甚大な津波被害を受けた石巻、東松島は復興事業の進行状況も問われる。

◎市政継続か刷新か/石巻

 現職の亀山紘氏(74)が市議会12月定例会で3選出馬を表明した。4年前の前回市長選で敗れて再挑戦を期す元市議会議長の阿部和芳氏(56)と、現職批判を鮮明にする市議の黒須光男氏(69)も立候補の意思を固めた。いずれも無所属の少なくとも3人による選挙戦が予想される。
 市内では震災からの復興政策が喫緊の課題。市長の次の任期4年は、応急仮設住宅の解消などがヤマ場を迎える。亀山氏は「震災復興、私の政治姿勢に対し市民の審判を受けたい」と語る。亀山市政の継続か刷新かが問われる。
 阿部氏は告示3週間前に立候補表明した前回の反省を踏まえ、今回は半年前の昨年10月に早々に意思を明らかにした。「ワクワクする石巻」をキャッチフレーズに経済、身体、心の三つの健康まちづくり政策を強調し、支持拡大を目指す。
 黒須氏は、市民団体「石巻新しい風の会」の打診を受け初の市長選に臨む。昨年12月の出馬表明では市立病院の民間委託や大川小津波訴訟の控訴取り下げなど八つの公約を示した。市民団体のステッカーを市内各地に貼って浸透を図る。
 複数の新人が現職に挑む構図は4年前と同じ。前回落選した元東北大非常勤講師青木満里恵氏(61)も意欲を示している。

◎2新人舵取り名乗り/東松島

 矢本、鳴瀬両町の合併に伴う05年の市長選以来、12年ぶりの選挙戦となる公算が大きい。ともに市議の五野井敏夫氏(63)と、木村清一氏(66)が無所属で立候補する意思を固め、選挙戦を見据え準備を進める。
 五野井、木村両氏は、3期を務めた現職の阿部秀保氏(61)の震災対応や住民主体のまちづくりをおおむね評価している。
 その上で、五野井氏は少子高齢化対策や行財政改革の推進などを公約に掲げる予定。木村氏は被災者の心の復興や人口減少対策などを市政運営の重要課題に挙げる。
 阿部氏は昨年5月の記者会見で「震災後の住宅再建や財源確保など復興の道筋が見えてきた」と述べ、今期限りでの引退を表明した。

◎新庁舎建設が争点に/登米

 4選を目指す現職の布施孝尚氏(55)と、旧津山町長1期、県議1期の熊谷盛広氏(65)が争う。
 布施氏は昨年12月の市議会定例会で出馬表明。市政のさらなる発展を掲げ、3期の実績と若さを武器に挑む。市政運営の手腕は無難とされるが、熊谷氏が展開するとみられる市政批判をどう跳ね返せるか。
 昨年12月に立候補を正式表明した熊谷氏は、市が進める市役所新庁舎建設構想の「凍結」を訴え、争点化を試みる。県議選登米選挙区を3回戦い、知名度は十分。大票田の旧迫町にも支持者が少なくない。
 旧迫町出身の布施氏に旧津山町の新人が挑む構図は前回と同じ。両氏はともに登米市の佐沼高卒で、12年前の市長選では初当選した布施氏を熊谷氏が応援していた。支持層はだいぶ重なり、どちらを応援すべきか頭を悩ます有権者は多い。

◎現職引退表明 後継擁立急ぐ/栗原

 元市議の会社社長千葉健司氏(60)が昨年11月、無所属で立候補する意思を明らかにした。05年の市長選で合併市の初代市長となった佐藤勇氏(74)は昨年12月、3期限りでの引退を宣言。前回、両氏は一騎打ちを演じ、佐藤氏支持者は後継候補擁立を急ぐ。
 千葉氏は出馬会見で「町村合併の効果が出ていない」と佐藤市政を批判。昨年12月に同市築館の自宅近くで開いた集会では、駆け付けた市議が「新リーダーにふさわしい」と訴え、会場は出席者の歓声で沸いた。
 佐藤氏支持者は、引退表明の翌日から急ピッチで後継者の擁立準備に着手。候補には市職員経験者や議員経験者、経済人らの名前が挙がっている。後援会関係者は「千葉氏の無投票当選はない」と言い切る。
 選挙戦となった場合、合併後のまちづくりなど現市政の継承か見直しかが主な争点となる。


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2017年01月03日火曜日


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