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被災地公園にフットサル場 全国初の民間委託

荒井東1号公園の整備予定地。周辺はマンションやホールの建設が進む=仙台市若林区
荒井東1号公園の完成イメージ。運動施設には荒井TMが防球ネットなどを整備する

 仙台市が若林区荒井東1号公園(仮称)予定地にフットサル場の設置を計画し、整備と運営を地元で街づくりに取り組む一般社団法人荒井タウンマネジメント(TM)(仙台市)に委託する方向で最終調整していることが3日、分かった。都市再生特別措置法の枠組みに基づく公園の民間委託で、全国初の試み。荒井TMは収益を公園全体の維持管理費に充てる計画だ。
 公園予定地は荒井東土地区画整理事業地の一角で、市地下鉄東西線荒井駅から南東へ約150メートルにある。面積は約7500平方メートル。公園北側に芝生広場、南側に人工芝のフットサル場を整備する。愛好者グループや小学生向けサッカースクールの利用などを見込み、テニスコートとしての活用も想定する。
 市は特別措置法に基づき2016年1月、行政の補完的機能を担う「都市再生推進法人」に荒井TMを指定した。市は近く、フットサル場とクラブハウスの整備と運営に関する「都市利便増進協定」を同法人と結ぶ方針。
 市は予定地を整地し、上下水道を整備する。荒井TMは新年度から10年間、用地を借り、高品質の人工芝を敷いて夜間照明施設や防球ネットを設置する。シャワー室や備品倉庫を備えたクラブハウスも整備する。年数百万円の公園維持費は利用収入で賄う。
 荒井TMの榊原進事務局長は「多くの方に利用してもらえれば、税金を投入せずに維持管理が可能だ。よりよい公園サービスを提供し、地区の長期的な価値向上につなげたい」と話す。
 荒井駅近隣への公園整備を市に要請していた七郷地区町内会連合会の菊地栄司会長は「子どもたちが喜ぶような公園にしてほしい。地下鉄東西線を利用してもらえれば駅前がにぎわう」と期待する。
 荒井TMは、荒井東土地区画整理組合に参加した地権者や民間企業などでつくる荒井東まちづくり協議会を母体に13年5月発足した。イベントを開くなどして荒井東地区のにぎわいづくりに取り組んでいる。

[都市再生特別措置法]都市機能の高度化や居住環境の向上が目的。2007年の改正で、市町村が指定する都市再生整備推進法人(14年から都市再生推進法人)が新設され、同法人への支援制度が盛り込まれた。歩道でのオープンカフェ運営など、民間の工夫で公共用地を活用する事業が全国各地で展開されている。


2017年01月04日水曜日


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