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<奮闘お笑い芸人>勝たなければ意味がない

【ニードル】<大仰にとぼける伊藤「おだづなよ」と石垣>伊藤政仁(31)=左=と石垣進之介(31)。東松島市鳴瀬一中(現鳴瀬未来中)の同級生で2001年結成。「東松島ふるさと復興大使」を務める。「ONE SWITCH CAFE」(TBCテレビ)「NEW NEWS」(TBCラジオ)「J−SIDE STATION」(エフエム仙台)に出演。石垣は「あらあらかしこ」(仙台放送)などのナレーションも務める。写真は仙台市宮城野区の燕沢児童館での出前公演。
【ストロングスタイル】<やかましく迷走する伊藤に、糸賀が野太い声でツッコむ>仙台市出身の伊藤隆(32)=左=と多賀城市出身の糸賀清和(33)。2008年結成。やかましいくらいに元気な伊藤が迷走し、サングラスをかけたこわもての糸賀が野太い声でツッコむ。糸賀によるプロレスラー蝶野正洋さんの物まねを絡めたコントから正統派漫才まで、レパートリーは幅広い。代表的なネタは「ドライブデート」「食レポ」など。「突撃!ナマイキTV」(東日本放送)「ゴールデンライン月曜 ストロングスタイルのお笑いタッグマッチ」(仙台シティエフエム)などに出演。写真は仙台市でのトークライブ。
【ぎょねこ】<策士の青木が混乱を仕掛け、佐々木が事態を悪化させ、小島がクールに突き放す>左から佐々木カズヒロ(23)、小島ひでたか(22)、青木大地(23)のトリオ。名取市増田小、増田中の同学年で2016年春結成。代表的なネタは「変なCM」「オレオレ詐欺」「妖怪列車」「保育園」「民族ロケ」など。策士の青木が混乱を仕掛け、空気の読めない佐々木が事態を悪化させ、小島がクールに突き放すのが基本スタイル。ネタを考えるのは青木で、若手芸人による「大喜利」の企画では抜群のひらめきを発揮する。写真は「ゴールデンライン水曜 エンタMIX!」(仙台シティエフエム)に出演中。

 仙台市出身の「サンドウィッチマン」が07年末のM−1で優勝してから10年。サンドに続けと奮闘するお笑い芸人たちを追った。

 東松島市出身のお笑いコンビ「ニードル」は、今年で結成16年になる。毎年暮れに決勝があるM−1グランプリに挑み続けてきた。
 迫力ある声と豊かな表情で大仰にとぼける伊藤政仁(31)に、眼鏡をかけた細身の石垣進之介(31)が滑舌良くスマートにツッコむ。宮城弁を交えた軽快なテンポが身上。
 よく使うラストパターンは
 「おだづなよ」と石垣
 「んでねい」と袖に引っ込む

<最後の挑戦実らず>
 昨年10月からは無料ライブを毎月開く。師走、仙台市青葉区の市戦災復興記念館では、約20人の来場者から募ったテーマに、即興で息の合ったやりとりを見せた。新ネタも下ろす真剣勝負。ステージで石垣がつぶやいた。
 「僕ら、M−1は今回が最後でした。悔しいですけどね」
 会場の熱心なファンからため息が漏れた。M−1は結成後、15年までに出場資格がある。ニードルの挑戦は10回で終わった。
 2013年夏からは定期的に、東京漫才の本場、浅草フランス座演芸場東洋館の舞台に立つ。客層は幅広く仙台の若者とは反応が違う。伊藤は「なまりを交えた漫才も、栃木や茨城弁までは受けるが、東北弁になると途端に厳しくなる」。

<目指すはリベンジ>
 昨年6月、漫才協会(東京)が主催する「漫才新人大賞」に出場し、惜しくも優勝を逃した。優勝コンビには、テレビのキー局からお呼びが掛かった。
 「勝たなければ意味がない」
 2人は新人大賞でのリベンジを目指し、出前公演も積極的にこなす。
 昨年のM−1には仙台からニードルを含め、プロダクション「ティーライズ」(青葉区)に所属する「ストロングスタイル」と「ぎょねこ」の3組がチャレンジした。しかし、いずれも2回戦で敗退した。
 ニードルとストロングスタイルは、地元テレビ、ラジオでレギュラー番組を持つ。デビュー間もないぎょねこはアルバイトなどで生計を立てる。
 今年もM−1に挑む2組は反省を踏まえた戦略を練る。
 「埋没しないインパクトが問われる」と5回目に燃えるストロングスタイルの伊藤隆(32)。再挑戦となるぎょねこの小島ひでたか(22)は「引き出しを増やし、腕を磨くしかない」と奮い立つ。(敬称略)

[M―1グランプリ]よしもとクリエイティブ・エージェンシー(大阪市)などが主催する漫才芸人の登竜門。結成10年以内を出場条件に2001年開始。10年にいったん終了、資格を15年以内に拡大して15年復活。昨年は3503組が参加。1〜3回戦、準々、準決勝、敗者復活戦、決勝の結果、「銀シャリ」が優勝。優勝賞金は1000万円。


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2017年01月05日木曜日


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