青森のニュース

<インバウンド>青森 クルーズ船富裕層運ぶ

沖館埠頭(ふとう)に入港したダイヤモンド・プリンセス。ねぶたばやしで乗客を出迎えた=2016年6月

 大型クルーズ船が毎年20隻以上来港する青森市の青森港。東北でトップの実績を誇り、2017年も初入港の外国船4隻を含む21隻が入港する予定だ。市の推計では、15年にクルーズ船で訪れた観光客約2万9500人のうち、外国人は約1万3000人に上る。
 市中心部に近い新中央埠頭(ふとう)には「クリスタル・セレニティー」「シルバー・シャドー」などラグジュアリークラスの船も入港する。一度の寄港で内外の富裕層が1000人規模で訪れ、波及効果に期待は大きい。
 新中央埠頭では17年度完成に向け岸壁の延長工事が進む。今は2.5キロほど離れた沖館埠頭に入港する「ダイヤモンド・プリンセス」をはじめ、11万トン超の船が接岸できるようになる。
 船は朝方に入港し、夕方から深夜にかけて出港する。多くの乗客はこの間、オプションツアーの大型バスで青森市周辺の観光地や弘前城、十和田湖を巡る。八甲田ロープウェーによると、寄港日にはロープウエーに乗り、遊歩道を散策する外国人客が目立つ。青森駅に近い古川市場でも、好きな刺し身をご飯にのせる「のっけ丼」目当ての訪日客が「どっと増える」(青森魚菜センター)という。
 市街地や駅に近い青森港は、主要観光地へのアクセスが良く、自然や文化を体験しやすいとして、運航会社が実施した乗客アンケートでも高評価を得た。
 課題もある。中心部の新町商店街はおもてなしスペースを設け誘客に努めるが「乗客は土産物などでお金をあまり使わない」との声が関係者から漏れる。青森ならではの体験を望む乗客の志向とのミスマッチも指摘される。関係機関は新たな観光ルートや体験型プランの提案を模索する。
 青森県などは本年度、欧米の船会社を訪れ、ポートセールスを展開した。県港湾空港課は「今後は日本の自然を体験したいと考えるアジアの富裕層の取り込みを狙いたい」と意気込む。


関連ページ: 青森 経済

2017年01月04日水曜日


先頭に戻る