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<インバウンド>岩手 スキー客ニーズに対応

ホテル安比グランドに設置された海外カード対応のATM。海外旅行者の利便性向上策が次々と打ち出されている

 スキー場やゴルフ場など大型リゾート施設が立地する岩手県八幡平市には2015年、岩手県内市町村で最多となる約2万9000人の外国人旅行客が訪れた。誘客の先導役は安比高原だ。
 1990年代に国内のスキー客を中心に約150万人が訪れたが、バブル崩壊後に激減。現在は50万人前後にとどまる。客足回復を目指し、スキー場や宿泊施設を経営する岩手ホテルアンドリゾート(盛岡市)は、日本の良質な雪を好む海外スキー客に着目。「利用者ファースト」の姿勢で訪日客対策に力を入れた。
 ホテルの目の前にゲレンデがあり初心者向けコースが充実する特徴を生かし、ファミリー層の取り込みを図った。近年増えた豪州などの客に合わせ、ゲレンデに英語対応の託児施設を併設。レストランの一部にキッズスペースも設けた。昨年12月には台湾の主要銀行が発行するキャッシュカードも使える海外発行カード対応の現金自動預払機(ATM)をホテル安比グランドに新設した。
 「街歩きを楽しみたい」というニーズに応え、宿泊客向けに、八幡平市中心部を往復するナイトシャトルバスを運行する。地元の飲食店で夕食を味わえるプランを提供している。
 国際便が多い仙台空港と安比高原を結ぶシャトルバスを岩手県北バスと共同で運行し、さらなる誘客を図る。八幡平市ホテル協議会も昨年12月に市内の宿泊者を対象に、青森空港(青森市)と大館能代空港(北秋田市)とのシャトルバス運行を始めた。
 15年度の安比高原の海外宿泊者は2万3000人を超え、震災前より約1万人増えた。同社の大畠孝志海外営業本部長は「岩手には世界遺産など海外に売り込める観光資源が多い。関係団体が連携すれば、八幡平地域だけでなく、岩手全体の外国人旅行者の増加につながる」と話す。


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2017年01月04日水曜日


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