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<達谷窟毘沙門堂>蘇民祭復活70年ぶり

達谷窟毘沙門堂前で行われた柴燈木(ひたき)登り=2日午後11時ごろ

 岩手県平泉町の国史跡「達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂」で2日夜から3日未明にかけて、蘇民祭が約70年ぶりに復活した。下帯姿の男性約20人が豪快な餅の争奪を繰り広げ、伝統行事の再興と新年を祝った。
 地元住民や毘沙門堂を管理する達谷西光寺に「岩手の蘇民祭保存会」が協力。戦後の混乱で裸参りが廃れ簡素化された「鬼儺會(おにばらえ)」と呼ばれる儀式が、古式にのっとって約3時間続いた。
 気温3度の雨の中、参加者は「蘇民将来(そみんしょうらい)」「ジャッソー、ジョヤサ」と叫びながら水ごりを取った。クライマックスでは、護摩をたいて焦がした餅を力ずくで奪い合った。
 復活に尽力した同町の建設業阿部徹さん(43)は「西光寺さんと保存会のおかげ。後世に残る祭りにしていきたい」と語った。寺の達谷窟敬祐(たがやぎょうゆう)別当職は「完全な形に戻り、毘沙門様も喜んでいる」と話した。


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2017年01月06日金曜日


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