秋田のニュース

<インバウンド>秋田 農家民宿でおもてなし

滞在先の農家民宿で和服姿で茶を楽しむ台湾の高校生。日本文化に触れられるとして人気だ=2016年2月、仙北市西木町(仙北市提供)

 秋田県で農家民宿が最も多い仙北市に滞在し、日本の伝統的な暮らしを体験する外国人が着実に増えている。ペンションを含め市内に33軒ある農家民宿の宿泊者は例年1万人前後。このうち、2016年は初めて外国人が1000人を超えた。
 外国人誘客の拡大に向け市が力を入れるのが、12年度から取り組む台湾の高校の教育旅行誘致だ。14年度に外務省の青少年交流事業を通じた受け入れも始めた。台湾だけでなく、アジア各国の高校生や大学生ら200人前後が毎年訪れる。
 誘致を担当する市農山村体験デザイン室の田口聡美係長は毎年台湾に出掛けてPRしている。前面に出すのは雪遊びやスキーといった冬の観光だ。「台湾では実際に雪を見たことがない若者が多く、他自治体との差別化を図れる」と語る。
 年間300人が宿泊する同市西木町の農家民宿「星雪館」は、外国人客が3分の1を占める。受け入れる高校生や大学生は1回当たり4、5人。台湾のほかカンボジアの大学生もいる。
 学生は1、2泊の滞在期間中、夏は農業体験やホタル狩り、冬は雪遊びなどをして地元の暮らしに触れ、豊かな自然を楽しむ。和服の着付けなども体験。食事は和食が中心だ。
 経営する農業門脇富士美さん(45)は「外国人だからといって特別なことをせずにもてなしている」と言う。宿泊客の満足度は高く、帰国後もフェイスブックを通じて交流を続けている「友人」もいる。
 門脇さんは市農山村体験推進協議会の会長も務める。「外国からの宿泊客が接するのは、民宿を営む農家に限られている。地域の人と交流する機会を増やすことで、大都市とは違った仙北の魅力をもっと知ってもらえるはずだ」と意気込む。


関連ページ: 秋田 経済

2017年01月04日水曜日


先頭に戻る