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<出前かまくら>雪足りず隣県に「出張」

出前かまくらに使うため、ロッジの屋根から落ちた雪を大型トラックの荷台に積み込むロータリー除雪車

 秋田県横手市は5日、横浜市で7〜9日に開催するイベント「出前かまくら」用の雪の積み込み作業を北上市の夏油高原スキー場で実施した。暖冬で横手市内の積雪が少ないためで、雪を求めて同スキー場に「出張」するのは2008年12月以来。このまま雪が少ないと2月15、16日の小正月の伝統行事「かまくら」に影響する恐れがあり、しばらくは空を見上げてやきもきする日が続きそうだ。
 雪の積み込み作業はスキー場の駐車場で行われ、ロータリー除雪車がロッジの屋根から落ちた雪を勢いよく吹き上げ、10トントラック4台の荷台に山積みした。
 かまくら作りには真っ白で締まった雪が大量に必要。市観光おもてなし課の松下大佑さん(32)は「この雪ならば、きれいなかまくらができる」と胸をなで下ろした。雪は横浜・八景島シーパラダイスに運ばれ、かまくらや滑り台などに形を変える。
 出前かまくらには例年、横手市中心部に近い観光物産施設「秋田ふるさと村」の駐車場の雪を使っていた。同市内ではこの時季、40センチ前後の積雪深があるが、今冬はまとまった雪が降らず、気象台によると、5日の市内の積雪深は22センチと平年の半分程度しかない。
 昨年も暖冬による雪不足で、出前かまくら用の採雪地を市郊外の山中に変更した。今年は雪に木の葉や泥などが交じっていたために断念。市は代替地探しに追われ、奥羽山脈の反対側に位置する夏油高原スキー場に決めた。
 出前かまくらは、伝統行事のかまくらの誘客につなげようと00年に始まり、毎年、秋田県内外の10カ所ほどで開いている。気になるのは今後の積雪量。松下さんは「2月の本番はもちろん、今月21、22日に釜石市である出前かまくらまでには、ふるさと村の雪が使えるようになってほしい」と期待する。


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2017年01月06日金曜日


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