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<郡山市歌>昭和初頭の作曲 原譜発見

明治学院大に所蔵されていた郡山市歌の複製原譜

 福島県郡山市は、大正から戦前を中心に活躍した作曲家、故橋本国彦氏(1904〜49年)による市歌の原譜が明治学院大(東京)で昨年9月に見つかったことを明らかにした。現在伝わる楽譜は、メロディーを頼りに大まかに復元した「採譜」だった。
 品川万里市長が4日の年頭記者会見で発表した。手書きの原譜は、大学図書館付属日本近代音楽館に特殊資料として所蔵されていた。
 市歌は昭和初頭の1931年に制作されたが楽譜の行方が分からず、メロディーは詳細が不明だった。作曲から60年過ぎた95年ごろ、伝えられてきた音楽を頼りに郡山市議らが楽譜に書き起こして再現。採譜は現在、市民手帳に歌詞とともに載せている。
 市によると、採譜の旋律は原譜とおおむね合っているが、拍子は採譜が4分の2に対し、原譜では4分の4と指定。「行進曲風に」など細かい指示もあった。
 演奏には、原譜に基づいて作成した新たな楽譜が必要という。実現に向けて市は大学側と協議し、申請手続きを進める方針だ。
 作詞は土井晩翠。〓太平洋と日本海 結ぶ疎水の力見よ−などと、郡山発展の礎となった安積疎水が歌詞に登場する。作曲した橋本氏は東京生まれで、「ラヂオ小唄」や「スキーの歌」などの作品を生んだ。

(注)〓は庵点(いおりてん)。歌記号。


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2017年01月07日土曜日


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