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<災害公営住宅>建設工事で近隣民家被害

岡田災害公営住宅(右奥)の建設工事が原因で、外壁に亀裂が発生したとされる男性方=仙台市宮城野区福室

 仙台市が発注した東日本大震災の災害公営住宅の建設工事が原因で、近隣の民家がひび割れなどの建物被害を受けた事例が2件あることが7日、分かった。このうち、宮城野区の会社員男性(51)は市に損害賠償などを求める訴訟を起こすことを検討している。

 市住宅政策課によると、被害を招いたのは霊屋下第2(青葉区)、岡田(宮城野区)の両災害公営住宅の建設工事。霊屋下第2の工事を巡り、市は2016年3月、工事に伴う振動の影響で隣接する民家の内装にひび割れなどが生じたと認め、被害者に補償金を支払った。
 一方、岡田災害公営住宅の工事では、隣接する木造2階の会社員男性方で、外壁目地の亀裂や勝手口土間と基礎の隙間拡大、屋外に設置された灯油タンクの柱脚ねじの緩みなどの被害が生じた。市は15年5月、男性から苦情を受け、家屋調査などを実施。被害を認定し、工事完了後の16年6月に総額約110万円の補償金を提示した。
 男性は工事に伴う振動で土留めや基礎の亀裂、外壁の変形など他の箇所でも被害が生じたと主張。補償金の増額を市に求めている。市は認定した破損箇所以外は「工事との因果関係が確認できない」として応じていない。
 男性は河北新報社の取材に対し、「震災復興の陰で自宅をめちゃくちゃにされ、苦しめられている」と話した。
 市は大震災の被災者向けに市内49カ所、計3206戸の災害公営住宅を整備。岡田災害公営住宅(10戸)は15年4月に着工し、16年3月に完成した。


2017年01月08日日曜日


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