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<成人式>「自分の命守って」苦しみ明かす

新成人代表のあいさつをする佐藤さん=多賀城市文化センター

 成人の日(9日)を前に8日、宮城県内33市町村で成人式が行われた。県共同参画社会推進課によると、県内の新成人は前年より71人多い2万3858人(男1万2283人、女1万1575人)。中学3年への進級を目前に東日本大震災に遭った新成人たちは、それぞれ復興の一翼を担うことを誓った。

◎佐藤友紀さん/宮城県多賀城市

 多賀城市の成人式には452人が出席した。成人式実行委員会の会長を務めた佐藤友紀さん(20)は、新成人代表のあいさつの中で自らの子宮頸(けい)がんワクチンによる健康被害を明かし、「東日本大震災を乗り越えた自分の命を守ってほしい」と同世代に力強く呼び掛けた。
 ワクチン接種を受けた同市高崎中3年の冬から脚の痛みなどに苦しむ。学級委員や女子バレー部部長を務めるなど、活発だった生活は一転。数え切れないほどの病院を訪ねたが、治療法は見つからない。宮城学院高時代は自宅と学校の往復で過ごし、今も体調がすぐれない日が続く。
 山形大で国際法を学んでいる佐藤さんは、各地で相次ぐいじめを苦にした子どもの自殺に触れ、「苦しんでいる子どもたちに寄り添い、頼ってもらえる大人になりたい」と誓った。
 久しぶりに晴れの舞台で輝く自分の姿を家族らに見せたいと思い、実行委員に手を挙げた。「みんなで見てたよ」。舞台の袖で親戚に声を掛けられ、ほっとしたように笑顔を見せた。


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2017年01月09日月曜日


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