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<田沢湖>山梨からクニマス借り受け展示へ

田沢湖クニマス未来館(仮称)の完成予想図(仙北市提供)

 秋田県仙北市は6月、田沢湖の水質悪化で絶滅し、現在は山梨県の西湖で生息する淡水魚クニマスを水槽で展示する「田沢湖クニマス未来館(仮称)」を田沢湖南側の大沢地区に開館する。戦前に地区で盛んだったクニマス漁の漁具なども展示し、クニマスを通して田沢湖と人との関わりを紹介する。

 未来館は木造平屋で、延べ床面積約690平方メートル。事業費は約4億円。秋田県と取り組む「田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクト」の一環。
 田沢湖では1940年に水力発電開発を目的に、市内の玉川温泉から流れる強酸性の水を導水したことでクニマスが絶滅したとされる。2010年に西湖で約70年ぶりに生息が確認され、大きな話題になった。
 未来館では、展示室を「田沢湖とクニマス」「クニマス漁と暮らし」「田沢湖へのクニマス里帰り」の三つに分けて紹介。目玉は縦2メートル、横1.5メートル、高さ1.1メートルの大型水槽で、山梨県から借りるクニマスを泳がせる予定。さらに、絶滅した経緯や西湖で発見されるまでの流れなどをパネルで紹介する。
 市はクニマスが生息できる環境の復活を目指して「田沢湖再生」に取り組んでいる。市企画政策課の担当者は「施設では湖の歴史と現状、さらには湖の再生という未来への取り組みを紹介していく」と話す。


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2017年01月09日月曜日


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