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<成人式>富岡と歩む「出会い広げたい」

福島県富岡町の成人式で誓いの言葉を述べる牧内さん=郡山市

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で大きな被害を受けた岩手県と福島県の被災自治体は8日、9日の成人の日を前に、各地で成人式を行った。旧交を温め合った若者たちは、亡き友を思い、傷ついた古里の再生を信じて大人の一歩を踏み出した。

◎福島大2年・牧内美樹さん/福島市

 「大人としての責任、夢や希望を持ち、富岡で学んだことや仲間とのつながりを大切にして、それぞれの道を歩んでいきます」
 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町。郡山市であった成人式で、福島大2年の牧内美樹さん(19)=福島市=は未来に向かって誓いの言葉を述べた。
 大学では、福島県内を観光客らに案内するスタディーツアーを企画するサークルに参加。会津地方の酒蔵やいわきの魚市場などを巡り、交流を通して福島で生きる人たちの思いを伝える。双葉郡8町村の住民有志が企画する「双葉郡未来会議」にも積極的に加わり、地域の将来を考える。
 原点は震災後に直面したある出来事だ。
 「私、福島に住んでいるのに地元のことを何も知らない」。高校生の頃、被災地について考えるイベントで知り合った同世代の仲間が、県外に住んでいるのに福島の現状を深く知っていたことにショックを受けた。
 「富岡や双葉郡にもっと関わり、出会いやつながりを広げたい。大学生の私が地元のためにできることを見つけたい」。具体的な職業など将来の道はまだはっきりと見えないが、愛する古里と共に歩んでいく希望を抱いている。


2017年01月09日月曜日


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