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<成人式>看護師の道へ「誰かの道しるべに」

浪江町の成人式で誓いの言葉を述べる横田さん

 東日本大震災、岩手県を直撃した昨年夏の台風10号豪雨の被災地でも8日、成人式が行われた。災害を経験して生き方を見詰め直し、前を向く新成人たち。それぞれが大きな夢、熱い思いを胸に秘めている。

◎将来は看護師 横田夏美さん/福島県浪江町

 福島県浪江町は今春、東京電力福島第1原発事故による全町避難が一部を除き解除される。
 「家族や友人、たくさんの人が支えてくれた。いつか自分も誰かの支えとなり、道しるべになりたい」
 仮役場がある二本松市では最後となる成人式で、看護師を目指す横田夏美さん(20)が誓いの言葉に力を込めた。
 中学2年の時に原発事故が起きた。県内外を転々とした後、家族で二本松市のプレハブ仮設住宅に移った。中3の2学期から同市で再開した浪江中に通った。
 仮設住宅を訪れる看護師を何度も目にした。「体調は大丈夫ですか」「お変わりありませんか」。避難者に寄り添う姿がまぶしかった。幼い頃から抱いていた看護師への憧れが、明確な目標に変わった。
 埼玉県深谷市の看護系大学に進み、試験勉強や実習に忙しい日々を送る。卒業後は古里で働き、地元の人に慕われる看護師として地域の医療や介護の再生に少しでも役立ちたいと願う。
 避難指示が解除されても、すぐに町に戻る同級生は少ないかもしれない。「でも、みんなが浪江を好きなのは知っている。自分だけでも帰って、前向きな姿を見せたい」


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2017年01月09日月曜日


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