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<高校サッカー>青森山田の郷家 心身強く

青森山田−前橋育英 前半、ロングスローでゴール前にボールを運ぶ青森山田・郷家選手

 埼玉スタジアムで9日にあったサッカーの全国高校選手権決勝で、青森山田高の初優勝に宮城県多賀城市出身のMF郷家友太選手(17)が貢献した。2年生でありながら攻撃の要として全5試合に先発出場。「素直にうれしい」と頬を緩ませた。
 飛距離30メートル超の得意のロングスローを武器に今大会は3得点をお膳立てした。決勝でロングスローはゴールに結び付かなかったが、2得点をアシスト。183センチの長身で空中戦にも強く、鵬翔高(宮崎)との2回戦では2得点を記録した。
 多賀城中3年の夏、青森山田高の主力組の練習に参加し、スピード、技術の高さに驚き、憧れた。「厳しい環境に身を置きたい」と秋に地元を離れ、青森山田中に転校。当時所属したJ1仙台ジュニアユースからユースへ昇格を決めていたが、悩んだ末に断った。
 親元を離れての寮生活に不安があり、最初の1カ月は練習が厳しく感じ「家に帰りたかった」と振り返る。
 青森山田中から青森山田高に進んだ。現在のレギュラーで2年生は郷家選手を含め2人だけ。元々はおとなしい性格だが「2年生が引っ張るぐらいの気持ちがあればどんな相手にも勝てる」。今大会、勝ち進むごとに精神面で強くなった。
 過密日程でもパフォーマンスが落ちない体力は、サッカーを本格的に始めた多賀城市天真小1年から7年続けた練習が基礎になっている。父裕幸さん(49)と約束し、起伏の激しい自宅周辺6キロのランニングを下校後の日課にした。裕幸さんは「台風でも投げ出さなかった。友太は努力でここまで来た」と目を細める。
 今大会と昨年12月の高円宮杯U−18チャンピオンシップを制し、高校サッカー最後のシーズンを迎える郷家選手は「自分たちでつくった壁を乗り越えるのは大変だが、(全国総体を含めた)3冠を目指したい」と次の目標に向け走りだす。


2017年01月10日火曜日


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